日本の音階はというと、ほぼRagaでカバーされる。

邦楽の伝統的な音階、都節はGunkeri。
演歌などで歌われるBhupali。
ただ例外は沖縄音階でこの音階のRagaはいままで聞いたことがない。

日本の場合は、例えば都節という音階を使った「六段の調べ」や、47抜き音階で作曲された「函館の女」という楽曲の方を楽しむ。
インドでは楽曲(バンデッシュ)はあくまでそのRagaの即興をするためのベースになっているだけで、Ragaつまり音階の方をより楽しむ。

音階だけでなく共通点は多くあり、インドの「ジュワリ」と日本の「サワリ」はほぼ同義語。絃に触りをつけて音色を作る琵琶や三味線同様、それはSitarでもとても重要な音色調整として欠かせない。

そして最も重要な点、音楽が口伝で伝えられる伝統も共通している。
インドで紀元前からあると言われるヴィーナという楽器が、日本の琵琶のルーツとも言われている。